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アレルギー治療薬で起こる「インペアード・パフォーマンス」とは?

アレルギー治療薬を服用した場合、なんとなく集中力や判断力に欠けて、作業能率が低下していると感じることがあります。スポーツを行っている場合は、いつも以上に体が動かない、記録が伸びないといったことも起こります。アレルギー治療薬には抗ヒスタミン薬が含まれていることが多く、抗ヒスタミン薬に眠気などの副作用が起きやすいことから、副作用によるものかと思うことがありますが、実際には副作用ではなくインペアード・パフォーマンスになっている可能性があります。

インペアード・パフォーマンスは気づきにくい能力ダウンともいい、本来本人の自覚がないのが特徴です。そして作業能率が低下していることを周囲の人も気が付かないことが多いです。スポーツを行っている人の場合、体の変化には気が付きますが、それが、薬の影響で起きているとはわからないのです。

これが起きてしまうのは抗ヒスタミン薬が関係しており、脳内に薬が移行すればするほど起こる症状です。たとえ薬が脳内に多く移行してしまっていても、眠気が起きていないことがあり、副作用が出なくてよかったと感じるのですが、実際は大量に移行している状態であるので、インペアード・パフォーマンスが起きています。眠気を感じていないときこそ注意が必要なのです。

花粉症のかゆみや鼻水の原因となるヒスタミンは、集中力や脳の覚醒状態の維持、ストレスの調整や学習の増強など大切な働きもしています。抗ヒスタミン薬はこういった大切な部分も抑え込んでしまうので、注意力が散漫になり、判断力も鈍ってしまうのです。判断力が鈍ると車の運転をしていてもなんとなく運転している、という感覚になってしまいます。そのため事故も多くなるので十分に気をつけてください。

インペアード・パフォーマンスは、脳の中に薬が移行してしまい、脳の中にあるヒスタミンの働きをブロックしてしまうことが原因です。インペアード・パフォーマンスを防ぐには、脳に移行しにくい第2世代抗ヒスタミン薬を使用するか、薬の服用を停止する必要があります。ですが、本人の自覚がないので、改善が遅くなり、車の運転をしていても集中できないといったことも起こってしまいます。もしいつもなら終わっているはずの仕事がまだ終わらない、どうしても集中できないといった時はインペアード・パフォーマンスを疑い、第1世代抗ヒスタミン薬を服用している場合は、服用をやめるようにしましょう。

抗ヒスタミン薬を服用した場合、ウイスキーを3杯飲んだのと同じような程度でインペアード・パフォーマンスが起こります。これは眠くなくても起こっていて、それだけ判断力が鈍っているということです。インペアード・パフォーマンスを改善するには抗ヒスタミン薬の種類を変えるしかないので、医療機関で相談をするようにします。なお、市販薬にはインペアード・パフォーマンスが起きやすい第1世代抗ヒスタミン薬が含まれていることがあるので注意が必要です。

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